| 青空文庫、この1作第4回●桑原一世『人間の基本』 |
| 考えるための材料 |
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ピーター・バラカン |
| 人類だけが特別なのか、それともあくまで自然界の一員なのか。答えはもちろん 両方なのですが、どうも後者の方を忘れがちな人が最近多いような気がします。
遺伝子組み替え食品とか、クロ−ニングとか、臓器移植とか、人工受精などが当 り前になりつつある世の中。どうやら人間はちょっと思い上がってはいないだろ
うか。20世紀の科学の成果には驚くべきものが確かにあります。それこそ我々が 生きる自然界がどのように変わってきたか、考古学や天文学などで多くのことが
分かってきました。ところが、平和に共存することが、いまだになかなかできな いようです。経済という名の下で自分たちの暮らす環境を破壊し、宗教や民族の
違いなどを理由に殺し合いを続ける人間たちはなぜここまで愚かになったのか。 桑原一世さんはこの文章でそんな大変重要なテ−マに取り組んでいますが、ぼく
はこの中に考えるための材料を沢山見つけました。 (1999年11月) |