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さいたま文学館は、JR桶川駅の西口から徒歩5分の場所にあり、桶川市民ホールの中に置かれている施設です。半円形の部分の中に地下1階から3階までの間に施設が置かれています。文学館はそのうちの1階と地階にかけて置かれています。1階には文学館と別に文学ホールが、2階と3階には、埼玉県にゆかりのある作家の作品を集めた文学図書館や文化活動を支援するための文学講座室、文学研修室が置かれています。
1階は、エントランスロビーと文学展示室1が置かれています。受付で入場券を購入します。自動車で来た人は、駐車券を受付に出すと文学館の利用時間に応じてサービス券を発券してもらえるサービスが受けられます。駐車場は最初の1時間は無料なので、その1時間を図書館で使い、その後文学館を見学するという使い方も考えられますね。
「文学の林」と名付けられた文学展示室1は、彩の国埼玉県全体の文学の様子が分かるような展示になっています。埼玉県ゆかりの文学者を簡単に紹介するビデオコーナー(彩の国の文学作品)やコンピュータによる作家の情報検索と埼玉県のどこに文学者ゆかりの地があるのかという展示(彩の国の文学地図)などの展示があります。
地下へ降りる階段の脇には、埼玉県ゆかりの万葉歌10首が展示されています。地下1階は文学展示室2、文学展示室3が置かれています。
「文学の森」と名付けられた文学展示室2では、埼玉県にゆかりのある文学者19人を特に取り上げて展示しています。近代文学史を年表と共に音声によって紹介するコーナー(近代文学の流れ)を過ぎると、埼玉県にゆかりのある作家として19人の作家が小説(田山花袋、武者小路実篤、三上於菟吉、大谷藤子、豊田三郎、中島敦、深沢七郎、永井荷風、安藤鶴夫、宇野信夫)、詩(蔵原伸二郎、岡本潤、神保光太郎)、俳句(長谷川かな女、加藤楸邨)、短歌(前田夕暮、三ケ島葭子)、児童文学(北川千秋、打木村治)に分類されて展示されています。ガラスケースの中には作家の写真パネルの他、作品や遺品、自筆原稿の一部などが並べられています。特に永井荷風については、古書店店主で荷風研究家であった山田朝一氏のコレクション千点を集蔵しており、その一部が展示されています。永井荷風の展示部分だけ他の作家よりも広くスペースが取られています。
他にも高浜虚子らの俳句短冊などが展示されていたり、「映画化されたさいたま文学の世界」と題してゆかりのある文学作品3作品(『雪之丞変化』『キューポラのある街』『人間の証明』)について原作本や映画のスチール写真、ポスターなどを展示しています。傍らにおかれたビデオではそれぞれの映画の予告編、ダイジェスト版を常時放映しており懐かしいフレーズの聞くことができます。
文学展示室2の奥を折り返し、文学展示室3の方へ行く途中に小さなコーナーが幾つか設けられています。「よみがえる音声コーナー」では、犯罪捜査などでお馴染の日本音響研究所長の松本松美氏の協力により復元された清少納言、松尾芭蕉、滝沢馬琴の朗読を数分間楽しむことができます。声は、ちょっとエコーが掛かっている感じで、感想を述べるのはちと難しいです。展示されているパネルでは1秒間の音声を作成するだけでもかなり大変との事だそうです。「さいたま文学クイズコーナー」では、パソコンによるクイズを、「文学体験コーナー」では太宰治、芥川龍之介、宮沢賢治の作品を立体音響で楽しむことができます。「文学者からのメッセージ『明日のさいたま文学』」のコーナーでは、金子兜太(歌人)、中村 稔(俳人)、加藤克巳(詩人)、森村誠一(作家)のビデオメッセージを見ることができます。
同人誌のコーナーに展示されている『文芸埼玉』はミュージアムショップで購入できるようです。
「発展の泉」と名付けられた文学展示室3は、企画展示室となっています。ここでは埼玉の文学に関する様々なテーマ展を行っている様です。私が訪れた時には「文学vsマンガ」というテーマ展を行っていました。
(レポート 田辺浩昭)
●所在地:〒363-0022 埼玉県桶川市若宮1−5−9
●電話:048−789−1515
●開館時間:午前10時〜午後5時30分
●休館日:月曜日(祝祭日の場合はその翌日)、年始年末(12月28日〜1月4日)
●HP:http://www.mmjp.or.jp/saibun/
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