
電子本とセキュリティ今回のテーマ、電子本のセキュリティで扱うのは以下の3つの項目です。これは、TTZファイルの[ツール]→[TTZビルダー]で設定できるものです。(1)TTZファイルオプション(読者ができること(印刷やコピー)を設定する。)、 (2)著者パスワード(だれが電子本を編集できるか設定する。)、 (3)読者パスワード(だれが電子本を読むことができるか設定する。) まず、上の3つの設定を何もしないで電子本を作った場合、つまりデフォルトでは、以下のようなセキュリティになります。 一般読者 ――コピー可能 編集可能だが編集結果の保存は不可能 印刷不可能 パブリッシャーキットのユーザー ――コピー可能 編集、編集結果の保存とも可能 印刷可能 「コピー可能」というのは、電子本の中の文章をテキストとして取り出せるとうことです。デフォルトのセキュリティでは困るというかたは、以下をお読みください。 TTZファイルオプションTTZファイルの[ツール]→[TTZビルダー]→[オプション]で「TTZファイルオプション」が出てきます。この設定はTTZ作成者が、読者が電子本に対してどのようなことができるかを設定するものです。 ※ ここでいう読者というのは、読者パスワードをかけてある場合には、正しいパスワードを入力して、承認された読者ということです。 以下は、豆の木書店で出版している電子本の設定です。参考にしてください。 TTZファイルオプション ■読者によるテキスト編集――編集・コピー不可――読者によるテキスト編集ですが、これはよっぽど物好きな人を除いては、読者が作品を編集することはないので、不可にしてあります。そして、無断複製や改ざんを防ぐために、コピーも不可にしてあります。「編集・コピー不可」以外のオプションを選ぶと、電子本ファイルからテキストを取り出すことができます。 ■読者による設定の変更――変更結果を保存しない――変更不可にしてしまうと、読者は自分の読みやすいようにフォントの大きさなどを変更することができません。ここは、変更できるようにしたほうがいいでしょう。あとは、その変更を保存するか、しないかですが、やはりオリジナルのレイアウトなどを保持したいので、この設定にしてあります。 ■その他 印刷許可――しない。――PDFとは異なり、TTZファイルを印刷しても、あまり美しい仕上がりにはならないので、印刷できないことにしてあります。 著者パスワード著者パスワードは、だれがそのファイルを編集できるかを決めるものです。かけておかないと、パブリッシャーキットを持っている人なら、そのファイルを編集(改ざん?)することができます。著者パスワードの設定のしかたは簡単。TTZファイルを開いて、[ツール]→[TTZビルダー]→[著者パスワード]で、新規パスワード(1バイト文字で31字まで)を入力して、確認のためもう一度入力します。著者パスワードはかけておくことをお勧めします。 読者パスワード読者パスワードは、だれがその電子本ファイルを読めるかを決めるために設定するものです。用途として最も多いのは、有料で電子本を売る場合でしょう。購読者にパスワードを配布して、パスワードを入力しないと最後まで読むことができないようにできます。以下、順を追ってパスワードの設定のしかたを説明していきます。■その1 隠す部分にタグを入れる TTXファイルを[編集]→[エディタによる編集]で開きます。そして、パスワードを入力して初めて読めるように設定したい部分、つまり、隠したい部分を、<!hide>と<!/hide>で囲みます。タグは複数の場所に使ってもかまいません。たとえば、一章は見せて、23456章は隠して、また、7章は見せるということも可能です。もちろん、本文全体を隠すこともできます。 終ったら、いったん変更を保存します。そして、ファイル→リロードをクリックすると、TTXファイル上で<!hide>と<!/hide>で囲んだ部分が表示されなくなっているはずです。 ■ その2 もう一度TTXファイルを開いて、パスワードダイアログを出すためのタグを書き込みます。パスワードダイアログを出すためのタグは、文字にかける場合には、 ----------------------------------------------------- ――<A caption="クリックしてパスワードを入力してください。" href="password:">■パスワード■</A>―― ----------------------------------------------------- ※ caption="クリックしてパスワードを入力してください。"という部分は、タイトルバーに表示される文字です。もちろん、これはなくてもかまいません。 ――画像にかける場合には、■パスワード■を画像のタグに置き換えるだけです。 タグを入れたら、編集したテキストを保存します。TTXファイルをリロードします。こうすると、■パスワード■の部分がクリッカブルリンクになります。 この時点では、いくらTTXファイルをクリックしても、パスワードを入力するボックスは現れません。パスワードはTTZ化して、読者パスワードを設定して初めて現れます。 ■その3 パスワードを設定する 今度は、TTZ化してみます。TTZファイルを開いて、[ツール]→[TTZビルダー]→[読者パスワード]で、新規パスワードを入力して、確認のためもう一度入力します。 ■その4 確認 いったん、ここでTTZファイルを閉じてしまって、もう一度開きます。この時点では、設定メニューのほとんどのメニュー項目が使用不可能になっているはずです。それから、さきほどパスワード入力ダイアログを組み込んだページを出して、それをクリックします。これでパスワード入力ダイアログのボックスが出て、設定した読者パスワードを入れて、隠してあったページが表示されれば成功です。また、この時点で、設定メニューの項目も使用可能になっているはずです。 ――応用―― 最後に、読者パスワードを応用したいくつかの例をあげてみます。 ■その1 パスワードが解除されると、画像が大きくなり、タイトルバーにメッセージを表示する ────────────────────────────── <IMG src="image.jpg" x="0" y="0" width="50%" border="0" A caption="画像をクリックしてパスワードを入力してください。" href="password:"> <!hide><IMG src="image.jpg" A caption="パスワードは解除されました。" href="#index" x="0" y="0" width="100%" border="0" o=1><!/Hide> ────────────────────────────── ■その2 パスワードが解除されたら文字を消す <!hide><Font xsize=0%><!/Hide>パスワードが解除されたら、この文字列は読めないほど小さくなります。<!hide></Font><!/Hide> その他、読者パスワードの使い道は工夫次第。もう1つの例として、豆の木書店( http://blue.sakura.ne.jp/~mamenoki/ )の無料電子本「これがわかれば、名探偵 北の鬼ののろい」をチェックしてみてください。 |