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電子本の作り方について既に他の講師の方々がいろいろと書いておられるので、基本的な部分はお分かりのことと思いますが、ポシブル堂書店(猫乃電子出版)的電子本の作り方ということで、お話させていただきたいと思います。 T-Timeの良い所は、試行錯誤しながら作れる点にあります。タグを打ち込みながらリロードして結果を確かめながら作ることができます(最近のソフトは無段階に「取り消し」が効くようですが、古いソフトウェアですと事前の取り消しのみで「やっちまった…」ということも多かったのです)。 タグが反映されない場合、大抵は打ち間違いですので、タグの打ち間違えに気をつけながら、電子本を作成しましょう。 ここでは、電子本を作成する際に私が注意している点を書こうと思います。 文字のみの文学作品の場合には多くは必要ないのですが、電子本は「パソコンの画面で読む」ということが前提条件になっています。また、文字や画面のサイズが自由に変えられます。この2点を最小限、心に留めておく必要があります。 なぜこの様なことを言うか、といえば、電子本をイメージして作らずに書籍の形をイメージして作ってしまうと必ずどこかに無理のある電子本ができ上がってしまうからです(PDFが嫌いなのは、そういった本が多いからですね)。電子本は設定が変えられる…とはいうものの実際にはデフォルトの状態で読んでもらえるものがベストだと思います。そのためには電子本の大きさ(私は、720×540ピクセルで作っています。これは800×600サイズの9割)や文字の大きさ(18ポイントを採用)、また背景の色(基本的に白)などの基準を作った方がよいでしょう。→例:「コミュニティと行政」 背景画像は、読むのに邪魔にならなければ入れても良いと思いますが、無理に入れる必要性を感じていません。 また、文学作品には関係ないのですが、表組はT-Timeのできない分野です。表組をどうしても表示させたい時は、思い切って画像で表を作ってしまうか、<T-PB>タグを使ったページの縦横切り替えを挟んで、文字による表っぽい表記に切り替え(その場合には、文字の大きさを<font>タグで変えられないように指定したりしてください)などを考えた方がよいでしょう。→例:「ベートヴェンピアノソナタOp.54における形式上の特殊性について」 挿絵などをいれた細かいレイアウトもT-Timeの苦手なポイントです。挿絵の挿入には<T-PDEF><T-PHEAD><T-PTAIL>タグの他、<T-IMG>タグなども使いますが、思った所に画像が来てくれなかったり、改ページの状況で文字が表示されなかったりと面倒な時があります。こういった時、無理にそこに入れるのではなく思い切って改ページをするとか、画像の大きさを変えて、文字が被らないようにするなどの発想の切り替えが必要です。 詩集の場合、紙の縦を想定して1行あたりの文字数が決定されているような気がします。できれば、電子本(縦23字程度)を発想して作っていただけるとありがたいです。既存の作品であればともかく、もしあなたが新たに電子本を作ろうと思っていたら、文章の作成時から意識しておいた方が綺麗なものが作れます。 実際のタグの使い方やノウハウについてはポシブル堂書店の電子本をダウンロードしていただけると、中身を見ることができますので参考にしていただければと思います(参考というほどすごい事をしている訳ではありませんが)。 …タグの使い方も一個も出さず終わりたいと思います。もし、不明な点がありましたらポシブル堂書店へご来店ください。御相談をお受けいたします。 T-Timeヴューアーについて T-Timeヴューアーについてレポートして欲しいとのことですので、簡単なレポートを行いたいと思います。実際には実物を見ていただければ分かると思いますので、気の付いたところなど簡単に。 Pocket PCを使っている読者にはお馴染のヴューアースタイルがパソコン向けにもT-Timeヴューアーとして春から登場しました。現在のバージョンは3.2.8(8/8現在)。読める対象フォーマットが、ドットブックとttz(Pocket PC版は、text、HTML、ドットブック)のみということで電子本専門のリーダーに特化しています。 今までT-Timeには別途QuickTimeが必要ということで、このQuickTimeがトラブルを起こしたり、配布の際の障害になったりとやっかいだったのですが、T-Timeヴューアーの登場でそのトラブルも回避できる可能性がでてきました。 起動すると最初に表示されるのが、「T-Timeカタログ」です。ここにはT-Timeヴューアーをインストールした際に作成される「DotBooks」フォルダーに入っている電子本が自動的に表示され、書籍名やサムネイルなどが表示されます。DotBooksフォルダーにない電子本も開くとカタログに追加されますが、次回カタログを開いた際には反映されないようです。 電子本の基本的な操作は、T-Time 2.xと変わりません。文字の大きさなどの変更点については、ポップアップ形式のサブメニューになっています。行間は、[より広く][広く][標準][狭く][より狭く]の5段階になっています。Pocket PC版のように「回転」機能が付いています。寝転びながら読むにはよい機能かも知れませんね? T-Timeヴューアーで良いと思える点は、ゲージが一番下側にきたことでしょう。T-Timeでは画面に挿絵などを配した場合、ゲージを表示する時のことを考える必要がありました。この点は評価できると思います。 電子本を作る場合の注意 T-Timeヴューアーを利用する場合、T-Time 2.xとタグの作用が異なる場合が見受けられます。電子本を作成している人は、この点に注意をする必要があります。 私が把握しているものとして… ・改行の次の段下げの空白文字が詰まってしまう(段下げされない)。<BR>タグを使って改行すれば回避できる ・文字が細いので文字の色や背景色の組み合わせで読み辛い ・インデント処理が上手くいかない(例えば<br indent=-3>のあとに<br indent=0>を行っても上手く復帰しない) ・gifファイルを背景に使うと画面そのものが表示されなくなる ・<T-PB valign=middle>の前側にある改行が圧縮されるので、文字が中央にこない ・<T-IMG>タグのo=1オプションで回り込みがうまくいかない場合がある(T-Time 2.xでは回り込んで表示される) …等です。実際にT-TimeヴューアーとT-Time 2.xの両方で見比べながら作れば良いのですが、タグの性質上回避できないものもあるので、その場合には「T-Timeヴューアーでご覧になる場合には、レイアウトの一部が崩れる恐れがあります」などの注記が必要ですね。 ●ポシブル堂書店へはこちらから。 ◆本シリーズは今回で終了となります。このあと、講師各自が電子本をそれぞれ1点作って公開します。お楽しみに。 |